【新馬戦】ダンスールクレール急上昇
「新馬戦」(6月1日、阪神)
注目の良血馬が、世代最初の新馬勝ちを狙う。ダンスールクレール(牡、父ブラックタイド、栗東・松永昌)は、11年ダービー、菊花賞で2着になったウインバリアシオンの異父弟。4月末に入厩し、開幕週のデビューを見据えて1カ月以上、厩舎で調整を重ねた。
最終追い切りはレースでも手綱を取る武豊を背に30日、栗東芝でツィンクルソード(2歳新馬)と併せ馬。一杯に終われる僚馬を横目に馬なりで馬体を並べると、ラストも軽快な脚さばきを披露。水分を含んだ重い馬場をものともせず、6F82秒3‐35秒7‐11秒8で首差先着した。
2週前にも手綱を取った鞍上は「本馬場で上がり重点だったけど、動いた。前回乗ったときは今週に間に合うかなといった感じだったけど、この感じだと態勢は整ったよ」と好感触。松永昌師も「良かったよ。遅れると思ったけど、先着したし、あれだけ動ければ十分にやれそう。楽しみだね」と期待する。兄が届かなかったクラシック獲りへ。土曜阪神5R(芝1600メートル)で“一番星”に輝き、飛躍への第一歩を踏み出す。