【安田記念】ゴスペル“暴走”76秒4
「安田記念・G1」(6月2日、東京)
強風を切り裂く“暴走劇”でも、状態に不安はない。3歳時以来のマイル戦でG1初Vを狙うサクラゴスペルが30日、横山典を背に美浦Pを駆け抜けた。僚馬を前に置いてスタートしたものの、エネルギーを持て余すかのように早々にエンジンが全開。鞍上の手綱はピクリとも動かなかったが、まるで暴走特急のようにグイグイ加速し最後までスピードは衰えなかった。
結果的に記録されたのは6F76秒4の好時計。尾関師は「風に敏感な馬で、途中で切り替えるしかなかった。このあとしっかりケアをします」と苦笑い。それでも「G1なのでプラスに考えたい」と前を見据えた。横山典も「サクラプレジテント産駒は難しいところがあるから」と、この日の攻め内容は想定内といったムード。「実戦で滑らかに走れればいい。今後もっと距離を延ばしていいのか、短距離なのか。可能性を感じたい」と前走(高松宮記念4着)以上の走りを期待した。