【安田記念】ボス矢作師自信「いい枠」
「安田記念・G1」(2日・東京)
11年のNHKマイルCで3歳マイル王となって以降、ビッグタイトルから遠ざかっているグランプリボス。とはいえ、昨年の国内マイルG1は2戦して、いずれも首差2着。マイルCSは、勝負どころでの不利を跳ね返して勝ち馬に迫った、負けて強しの内容だった。
悔しい思いを胸に「この春は安田記念一本に絞り、ここを獲るためのローテーションを組みました」と矢作師。昨年のように、マイラーズCの後は京王杯SCを使わず、リフレッシュ放牧を挟んだのは、それが理由だ。
レース間隔はあいたが、先週、栗東CWで長めから追ったことで息の入りが良くなり、今週の栗東坂路での併せ馬で完全に戦闘モードへ。そのため「きょう(31日朝)は角馬場だけ。もう出来上がってますから、何もすることはありません」と指揮官は悠然と構える。
角馬場で時間をかけて体をほぐし、上がり運動をしている最中に決まった枠順は4枠7番に。一報を受け「いい枠だね」とトレーナーは相好を崩し「極端な枠じゃなければ、それこそ16番でもと思っていたけど、この枠なら」と自信を深めた。歓声に包まれた2年1カ月前と同じ府中で、今度こそマイル王の称号を手に入れる。