【宝塚記念】フェノー 力強い伸び披露

 「宝塚記念・G1」(23日、阪神)

 タイトル奪取が自信につながったのかもしれない。天皇賞・春を制したフェノーメノが、美浦Wで迫力満点の動きを見せた。躍動感のあるフォームで力強い伸びを披露。目標にしたラッキーバニラ(6歳オープン)を直線半ばでとらえると、最後は1馬身半突き放して、6F81秒2‐38秒8‐12秒4を記録した。

 動きを見守った戸田師は「気分良く走らせることに主眼を置いたが、力むことなく、いいリズムで走ることができた」と納得の表情。前走は輸送競馬だったにもかかわらずプラス2キロで出走できたことに触れて、「輸送してプラス体重での出走。肉体的な成長を感じた」とパワーアップしていることを強調した。

 宝塚記念のファン投票は4位。今回はジャパンCで後じんを拝した同1位オルフェーヴル、同3位ジェンティルドンナに雪辱するチャンスだ。当時、2頭に約5馬身差をつけられたが、指揮官は「ジャパンCの時よりも成長しているので。あの着差が詰まっていると思いたい」と逆転を願った。

 3歳時はG1と縁がなかったが、今年に入ってG1初制覇を達成。上昇ムードで臨む初夏のグランプリでどんな走りを見せるか注目だ。

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