【新馬戦】良血馬ワンダフルV発進狙う
「新馬戦」(16日、阪神)
注目の良血馬が早くもベールを脱ぐ。16日阪神5R(芝1400メートル)に出走するワンダフルワールド(牡、栗東・高橋忠)は、今年の青葉賞を制したヒラボクディープの半弟。父タイキシャトルに母父ストームキャットの配合には、メイショウボーラーなど活躍馬が顔をそろえる。高橋忠師も「センスもあるし、ほかの2歳馬と比べてもいいものがある。奥深い感じがしますね」と好感触だ。
4月23日のJRAブリーズアップセールの騎乗供覧では、2F22秒6の最高タイムを計時。牡馬最高額の3045万円(税込み)で取引された。「ブリーズアップでいい時計を出したことで、早くから使えそうだと見られていたが、個人的にはじっくりやった方が、この馬のいいところを出せると思っていた。ただ、人間が競走に出そうと仕向けて調整したら、それに対応している。能力の高い証拠でしょうね」と“うれしい誤算”に指揮官の期待も高まる。
デビュー戦の手綱を取るのは、マルセリーナで先週のマーメイドSを制した川田。「2週続けて調教に乗りましたが、徐々に動けるようになっています」と上昇を感じる。全国リーディング2位と勢いに乗る鞍上に導かれ、素質馬がV発進を狙う。