【函館SS】ストーク北で再び輝く
「函館スプリントS・G3」(16日、函館)
大敗続きでも侮れない。サマースプリントシリーズ初戦で一変を狙う2頭に注目だ。ストークアンドレイは昨夏に当舞台の函館2歳Sを制覇。その後は全て2桁着順と不振が続くが、涼しい思い出の地で元気を取り戻し、再浮上を狙っている。一方、昨夏のシリーズ王者パドトロワは得意の季節を迎え、グングン体調がアップ。たたき台だった前走の大敗から巻き返し、連覇へ向けて好発進を決める。
ストークアンドレイが思い出の地・函館で復活をかける。「こちらの気候がよほど合うんだろう。元気がいい」とは榊原厩務員。「今回の条件はぴったりなので、なんとか頑張ってくれそうだ」と声を弾ませた。
昨年6月に函館でデビュー。新馬戦を勝ち上がると、続く函館2歳Sも強い内容で快勝した。コンビを組んだ川島も「スピードタイプ。とても強いレース内容だった。当然、将来性も高く評価していた」と振り返る。
だが、なぜかその後はさっぱり。7戦全てが2桁着順だ。桜花賞をはじめとした重賞だけでなく、オープン特別でも見せ場すら作れない。早熟だったのか‐。
あきらめるのはまだ早い。「普段の調教の動きはいいので、状態に関しては問題ないと思う。あとはきっかけが欲しい。それが今回だと思う。函館が合っていることはもちろん、なにしろ距離が1200メートルに戻るのがいい」と、川島は言い切る。
函館2歳S制覇後は桜花賞を最大の目標にしたため、距離を1400メートルと1600メートルに絞ってきた。榊原厩務員も「50キロでの出走。力のいる洋芝の1200メートルなら巻き返してくれそうだ」と、実績のある舞台での復活を信じている。