【宝塚記念】ジェンティル世界へV必須
「宝塚記念・G1」(23日・阪神)
ファン投票1位のオルフェーヴルが、1週前追い切り後に肺出血を発症していることが判明したために出走を回避。夢の4強対決、昨年のジャパンC以来となる再戦は幻となったが、現役最強女王の座に就くジェンティルドンナは準備を着々と進めてきた。
担当の日迫助手は17日、「オルフェの回避?もちろん残念。ジャパンCのわだかまりがないとは言えないからね」と話す。直線での激しいたたき合い、鼻差で決したゴール。長い審議の末、ジェンティルに軍配が上がったが、鞍上の岩田は開催日2日間の騎乗停止処分を受けた。「勝負はどうなるか分からないけど、すっきりとした対戦がしたかった」と今の気持ちをストレートに伝えた。
だが、陣営のモチベーションが下がることはない。秋には凱旋門賞・仏G1(10月6日・ロンシャン)へ参戦する予定だ。世界再挑戦へ、Vは必須条件となる。海外初遠征で今年初戦のドバイシーマクラシックは2着。敗れはしたが収穫はあった。「ドバイはいい経験になった。環境に対する順応性が出て、とがった面がましになっているから。ここまで与えられたメニューをきっちりこなせている。調整は順調です」。オルフェ不在の春のグランプリ。フェノーメノ、ゴールドシップと同世代のライバルはいるが、落とすわけにはいかない。