【宝塚記念】ターゲット違い見せる
「宝塚記念・G1」(23日、阪神)
重賞初制覇直後の昨年のグランプリは、見せ場なく11着に終わったヒットザターゲット。あれから1年。重賞タイトルがひとつ増えただけでなく「体重が10キロ以上も増えて力をつけてるんで、去年とは違いますよ」と清生助手は胸を張る。
バランスを欠くフォームでラチを頼るため、重賞2勝はいずれもイン強襲。ラチ沿いへ進路が取れる“内めの枠”が好走の必須条件だった。それが、9番枠だった目黒記念では馬群の中から真っすぐ伸びて小差4着。「あんなレースもできるようになったんだなって」と驚きを隠せない。前走の反動もなく「いい状態できています」と順調ぶりに目を見張る。明らかに体質は強化した。
馬主の前田晋二氏は、キズナでのダービー制覇など、今年JRA重賞を6勝。オーナー別重賞勝利数では、サンデーレーシング、吉田照哉氏の4勝を上回り単独トップに立っている。その勢いにも乗って、3強の一角を崩す。