【宝塚記念】ダノンバラード波乱を演出
「宝塚記念・G1」(23日、阪神)
想像以上の動きに、思わず白い歯がこぼれた。3頭併せの真ん中を疾走したダノンバラードは19日、楽な手応えで3馬身先着。時計も栗東CWでラスト1F11秒9と優秀で、騎乗した川田は「すごくいい馬。さすがだなと思いました」と声を弾ませた。
レースではもたれる面を見せる馬だが、調教では真っすぐに駆ける。直線で僚馬2頭に挟まれる形になったところで合図を送ると、あっさりと突き抜けた。1頭になっても走りにぶれは見られない。鞍上は「何の心配もなく、真っすぐ走ってくれましたよ」と納得の笑みをこぼした。
「不良馬場になれば面白いんじゃないかな」と池江師が語る道悪巧者。前評判は3強ほど高くはないが、恵みの雨が降れば、波乱を演出するかもしれない。