【宝塚記念】ナカヤマナイト乱れなし

 「宝塚記念・G1」(23日、阪神)

 ナカヤマナイトは19日、大一番を前にしてもマイペースを貫いた。生暖かい強風が吹く美浦W。柴田善を背に単走。行き出しこそ首を上げて軽く嫌々をしたが、走り出すとスムーズに3角から4角へ。直線で手綱はピクリとも動かない。最後までフットワークに乱れはなく、5F67秒0‐38秒0‐12秒9のタイムで、気持ち良さそうにゴール板を駆け抜けた。

 柴田善が「きょうは動きを見るだけで全くの馬なり。前走の疲れもないし、いい状態をキープしているようだね」とにこやかな表情で振り返れば、二ノ宮師も「中2週で体はできているからね。オーバーワークにならないよう、コンディションを整える程度でいい。力を抜いたリラックスした走りができていたね」と笑顔で合格点を与えた。

 3年前、8番人気のナカヤマフェスタで、大仕事を成し遂げたコンビは「ある程度、時計のかかる馬場が理想」と口を揃える。台風4号接近で週末の天気は不安定。「あくまでも挑戦者。馬も人も自然体で臨みたい」と指揮官。落ち着いたムードが何とも不気味に映る。

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