【宝塚記念】トーセンラー動きは清く
「宝塚記念・G1」(23日、阪神)
“打倒3強”を掲げるトーセンラーは19日、武豊を背に栗東CWへ。先行する僚馬マトリックスコード(3歳500万下)と併せ、しまい重点に6F81秒7‐38秒2‐12秒0の好時計をマークした。
「意外と併走馬がしっかりと走っていたね」と鞍上が振り返るように、ゴール前では若干後れを取ったが「状態はいい。先週よりも良くなっていると感じた」と併走遅れの不安を一蹴。見守った藤原英師も「チップが重くて走りづらそうだったが、いい負荷がかかって調教としては良かった」と納得の表情を見せた。
5歳春にして本格化。1年前は430キロ台で走っていたが、ここ2戦は460キロとボリュームを増した。「心技体が成長している。今なら阪神の坂も克服できる」と指揮官は力強くうなずく。
藤原英師といえば“反逆のカリスマ”。過去のG1・4勝は(5)(6)(7)(5)番人気でのV。3強ムード打破へ向けて、秘める闘志は並々ならぬものがある。「強い馬より後ろではつらい。シルポートが行ってくれると思うし、その番手ぐらいで運びたい。勝つためにはそれしかない」。梅雨空を吹き飛ばし、“太陽神”が輝きを放つ。