【宝塚記念】フェノー陣営「いい枠」
「宝塚記念・G1」(23日、阪神)
3強が激突する初夏のグランプリの出走馬11頭と枠順が20日、確定した。天皇賞・春からのG1連勝を狙うフェノーメノは(3)枠(3)番に決定。なお、馬券は22日に前日発売される。
木曜朝のフェノーメノは、戸田師が歩様をチェックした後に美浦南の角馬場へ。約40分の時間をかけて、じっくりと体をほぐした。実に堂々とした振る舞いに、戸田師も「特に問題はない。以前は追い切り後に少しピリピリとしたところが見受けられたが、今は本当に平常心でいられるようになった」と目を細めた。
枠順は(3)枠(3)番に決定。斎藤助手は「この頭数なら有利、不利はないと思うが、内の方がロスなく立ち回れるのでいい枠が当たったと思う」と喜んだ。初G1制覇を決めた天皇賞・春と同じ赤帽((3)枠(6)番)で、2度目のタイトル獲得を狙う。
同世代同士の3強対決。3頭の中でタイトル獲得は一番遅かったが、それだけ伸びしろは大きい。「競馬が上手な馬だけど、もう一つ強力な武器が手に入ればね。この馬の良さはスタミナがあってパワーがあるところ。それにもっと瞬発力が備われば、すごい馬になるはず」。トレーナーの印象では、まだまだ未完成。進化を続ける青鹿毛馬が馬名の通り“怪物”(ポルトガル語)となる日は近い。