【宝塚記念】芦毛の怪物ゴールド復権だ

 「宝塚記念・G1」(23日、阪神)

 20日に枠順が確定。昨年の有馬記念に続くドリームレースV2に向け、ゴールドシップは(8)枠(10)番に決まった。天皇賞・春は5着に終わったが、陣営は巻き返しに自信。付きっきりでコンタクトを取る内田博も、G1・4勝目に改めて意気込みを語った。ジェンティルドンナは大外の(8)枠(11)番に入った。なお、馬券は22日に前日発売される。

 芦毛の怪物が、静かに復権をもくろんでいる。最終追い切り翌日の木曜朝、ゴールドシップは、厩舎周りをじっくりと引き運動。いつも通り、落ち着いた様子で馬房に収まった。担当の今浪厩務員は「トモがいい感じで丸みを帯びているし、以前よりも反応の良さを感じる。今回は仕上げやすかった」と出来に太鼓判を押す。

 天皇賞・春は単勝1・3倍の1番人気に応えられず5着。終始、外々を回らされる苦しい流れだった。「力負けではないし、むしろ、あそこまで詰められたのはさすが。もうあんな負け方はしない」と仕上げ人は雪辱に燃える。

 須貝厩舎に姿を見せた主戦・内田博も「前走みたいな、この馬らしからぬ競馬はないよ」と4冠目奪取に自信たっぷりだ。「これまでいろんな馬に乗ってきたけど、芦毛の馬はメンタル面が独特。我が強めで、先を読んでいるような動きをする」と持論を展開。「その中でもゴールドシップはとりわけ感受性が強い。走る気持ちをうまく引き出したい。前走で“負けて悔しい”という思いを、馬も持っているはずだからね」と巻き返しに意欲。この言葉には今浪厩務員も大きくうなずいた。

 引き当てた枠順は(8)枠(10)番。須貝師は「どこでもいいと思っていたが、ここならいいんじゃないか」と泰然自若だ。昨年暮れの有馬記念に続く、ドリームレースV2へ‐。刻一刻と迫る決戦に向け闘争心を研ぎ澄ましていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス