【宝塚記念】ゴールドに復活の兆し
「宝塚記念・G1」(23日、阪神)
出航の準備は整った。史上13頭目となる宝塚記念&有馬記念の両グランプリ制覇がかかるゴールドシップは22日、午前4時30分に栗東角馬場に姿を現し、約50分間の乗り運動を終えた。最終調整を見守った須貝師は「追い切った後もカイバをペロリと食べています。体つきも理想的ですね。レースが近づいているのを馬が分かっている」と順調な仕上がりをアピールした。
断然の1番人気を背負った天皇賞・春は5着に敗れた。狙うは復権‐。内田博が2週にわたり栗東で、時間が許す限り調教をつけた。調子のバロメーターである“ヤンチャな面”も見られるようになった。
これまで馬場入りでは立ち上がるしぐさを見せているだけに「前走はおとなしかったが、油断してはいけない。馬場には先出しすると思う」と細心の注意を払う。
ファン投票は2位。「ファンに支持されてありがたい。結果を出さないといけない」と期待の大きさをかみしめる。「あとは内田君とゴールドシップに任せる」。やるべきことはやった。“黄金の船”が仁川で輝きを取り戻す。