【宝塚記念】ジェンティル男の体だ!
「宝塚記念・G1」(23日、阪神)
グランプリ制覇に向け、やるべきことは全てやった。G1・5勝目を狙うジェンティルドンナは22日、栗東坂路で最終調整。序盤から力むことなく1完歩ずつ丁寧に刻み、外ラチ沿いをブレることなく真っすぐに駆け上がった。4F66秒4‐48秒6‐16秒1。程良く丸みのある体つきで、トモのボリュームはアップ。3日3晩降り続いた雨も上がり、日の出の淡い光に照らされた鹿毛の馬体は、美しい輝きを放っていた。
騎乗した井上助手は「変わりなくですね。本当にいつもと変わらず、普通に上がってきました。仕上がりは十分ですし、しっかりと乗り込めました」と説明する。前走のドバイシーマクラシック(2着)で初の海外遠征も経験。3カ月ぶりの国内復帰戦がいきなりG1と、決して楽な臨戦過程ではなかったが“変わりなく”の言葉に順調な調整ぶりがうかがえる。
先月15日に帰厩後は、坂路に加え、金&日曜日にCWで長めに乗るなど、今まで以上に負荷をかけてきた。これは、石坂厩舎では牡馬と同じ調教内容。「男馬のメニューでやってきたけど、よく言うことも聞くし、ちゃんとメニュー通りに消化できている。体も男馬みたいにパワフル。太め感もなくちょうどいい。あとはジョッキーに任せるだけです」と最高の状態で岩田にバトンを託す。あとは決戦の地で最高の結果を待つだけだ。