【ボート】グラチャンカウントダウン6
「グランドチャンピオン決定戦・SG」(25日開幕、常滑)
ボートレースの“SGの中のSG”とも言われる「第23回グランドチャンピオン決定戦」が25日から30日まで、とこなめボートで開催される。
連載の第1回で「最近のグラチャンは、SG優勝経験者が強い」と書いた。その流れはドリーム組の活躍からも読み取れる。直近5回で、ドリーム組は4回の優勝。第21回(児島)は優出6人がすべて非ドリーム組だったが、基本的には“主役”と目された6人の中からシリーズの中心が出てくると言えるだろう。
だが、今年のドリームメンバーは“例外”と言える。昨年の賞金王・山崎智也が名を連ねていないのだ。前年の賞金王がドリーム戦に登場しなかったのは、直近10年で3回。そのうち2回はF休みだった。前年賞金王としてグラチャンに参戦しながら、ドリーム戦に乗らなかったのは10年賞金王の中島孝平ただ1人。これが、前出の第21回にあたるのだ。
「SGの中のSG」と言われ、前年度のSGで活躍した選手が集うのがグラチャン。そのドリーム戦に、前年度の賞金王覇者が乗らない。この事実は、波乱を呼ぶ要素と考えられるだろう。ニューヒーローの誕生か、ベテランの復活か、それともグラチャン最多の優出6回を誇る山崎が意地を見せるのか‐。その結果は、あすからの戦いで判明する。