【CBC賞】ザッハトルテ尾張巧者輝く
「CBC賞・G3」(30日、中京)
3月の鈴鹿特別。ザッハトルテは初めて経験する中京の長い直線で、こん身の末脚を繰り出した。牡馬を相手に外から猛チャージ。突き抜けた走りは鮮烈だった。まさに水を得た魚。コース適性は相当に高い。前走のヴィクトリアマイル(16着)は、中1週での再東上。その影響もあって気負いも見られた、という。さらに距離も微妙に長かったか。今回は短期放牧を経て得意舞台に投入。リフレッシュした効果も期待していい。
「間隔を詰めるよりも、あけた方がいいタイプ。体つきも良くなっていますし、連勝したころと同じような状態で臨めそうです」。担当の和田助手が分析するように、3走前の鈴鹿特別(1000万下)、2走前の晩春S(1600万下)を連勝したときのレース間隔は、今回と同じ中6週だった。実績のあるローテをたどってのアタックということになる。
「これまでは1400メートルを使ってきましたが、1200メートルでも、という気持ちでいます。体重が増えているのはいい傾向ですし、ハンデが軽い(52キロ)のもありがたいですね」と巻き返しに力が入っていた。