【CBC賞】ムーン最悪馬場でも躍動
「CBC賞・G3」(30日、中京)
開門から2時間近くが経過した26日の栗東坂路。ハクサンムーンは雨水をたっぷり吸い込み、ハロー前で馬場が荒れた最悪の条件下で躍動した。
テンの入りは1F15秒5のスローラップ。次第にピッチを上げ、ラスト1Fで田中助手がアクションを起こすと、トップスピードでゴール板を突き抜けた。
高松宮記念3着以来、3カ月ぶりの実戦となるが「放牧先でも乗り込んで、体も息遣いもできているので、上がりだけで十分」と西園師。4F54秒7‐39秒2‐12秒1に「開門直後とは、時計ひとつ違う馬場状態で12秒1は上々。テンから追えば50秒台を出せるけど、そんなにやる必要がないからね」。順調な仕上がりに目を細めた。
ハンデの57・5キロについては「57キロを想定していたんで、0・5キロほど見込まれたかな」と不満げ。だが、57キロを背負った高松宮記念で、上位争いを繰り広げた自信からか「スピードがあるので行けるでしょう。2、3番手に控えてもムキになってしまうだけだから」とハナを譲るつもりはない。持ち味をフルに生かせる開幕週。逃げに徹して二つ目の重賞タイトルを手に入れる。