【ラジオN賞】インプロ最高仕上げ
「ラジオNIKKEI賞・G3」(30日、福島)
前走で500万下を完勝したインプロヴァイズが27日、美浦Wの3頭併せで抜群の動きを披露。僚馬2頭を置き去りにして絶好の出来をアピールした。このレースで管理馬が5戦2勝、2着1回、3着1回と複勝率8割を誇る堀厩舎。昨年の覇者ファイナルフォームと同じ戸崎圭との強力タッグで、今年も鮮やかにVをかっさらう構えだ。
磨きのかかった瞬発力は隠し切れない。インプロヴァイズが抜群の切れ味を披露し、楽々と僚馬2頭を抜き去って行く。態勢は万全。重賞初Vへ最高の仕上がりで臨む。
美浦Wの3頭併せはサトノテイオウ(3歳500万下)、キネオメジャー(2歳新馬)に続き3番手から発進。課題の折り合いに進境を見せながら徐々に差を詰め、直線でエンジンが点火した。5F67秒1‐37秒9‐12秒4であっさりと2頭に3馬身先着。「(実質)4Fから。しまいを確かめる程度だったけど鋭い反応でしたね」と橋本助手も思わずうなった。
目を丸くしたのは戸崎圭も同様だ。キネオメジャーに騎乗し、間近でインプロヴァイズの走りを確認。豪快に突き抜けたその姿にVへの自信を膨らませる。「動きは良かったんじゃないですか。馬が充実しているのでしょう」。初コンビを組んだ前走では、上がり3F33秒3の爆発力を披露。「いいリズムで走っていた。今回も折り合いが鍵になるが、同じような走りができればここでも」と能力への信頼は厚い。
1年前にファイナルフォームでこの一戦を制している戸崎圭&堀厩舎。同じハンデ54キロ、500万下Vからの参戦となれば自然と期待は高まる。「連覇を狙えるのは僕だけですから」。上半期終了段階で58勝を挙げ、JRA関東リーディングで2位につけている32歳の若武者は、ノンストップで夏競馬も突っ走る。