【プロキオンS】キャンディ今年も爆走

 「プロキオンS・G3」(7日、中京)

 連覇へ向けて静かに牙を研いでいる。昨年は12番人気の低評価を覆してレコードV。アッと言わせたトシキャンディに、再び爆走ムードが漂っている。1年前と同じく休み明けでの出走、そして当時の鞍上・酒井と再コンビを結成。近走は不振だが、忘れたころの逃げ馬は怖い。

 中京の地で再びファンを驚かせる。昨年は単勝119・2倍の12番人気。完全にノーマークだったトシキャンディが、あれよあれよと逃げ切りを決めた。

 「単騎でハナへ行けたのが良かったんでしょうね。4コーナーでは“オーッ”と思いましたよ」と江口助手は振り返る。レコードVのおまけ付きで重賞初制覇。3歳秋~4歳春に地方競馬へ転厩した経歴を持つ叩き上げが、サクセスストーリーを完結させた瞬間だった。

 その後は4戦して7着が最高成績。結果は出ていないが、陣営は色気を持って送り込む。今回は1月の根岸S(14着)以来の実戦。休み明けでレースに臨むのは昨年同様で「中間はリフレッシュ放牧。7歳になっても元気いっぱい。時々暴れるようなしぐさも見せています。まあ、こういう部分がないと走らないから」。英気を養い、爆走へ向けてエネルギーは充満している。

 昨年との共通項はローテーションにとどまらない。1年前に逃走劇を完遂させた酒井を鞍上に迎える。「相性はいい。自分の競馬に持ち込んでくれるはず」と期待を寄せる。先週のCBC賞はハクサンムーンで逃げて2着。昨年のJCダートも積極策でニホンピロアワーズをVに導くなど、強気の騎乗に定評がある。

 「去年みたいにうまくいけばと思っているんです」と不敵な笑みを浮かべた江口助手。人気薄の逃げ馬には注意‐。穴馬券の鉄則を今年もトシキャンディが体現する。

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