【函館記念】パラダイス重賞初Vだ
「函館記念・G3」(14日、函館)
北の借りは北で返す。昨年4着に敗れたトウカイパラダイスが雪辱と重賞初制覇へ、再び舞台に立つ。昨年は巴賞を快勝して臨んだが、今年は皮膚炎の影響で前哨戦を回避。それでも、谷中厩務員は心配はしていない。「3日間ほど休んだけど、しっかりケアをした。輸送で減った体も今は506キロくらいあるし、7日の追い切りもよく動いていたね」。かつて担当していたエリモハリアーで、同レース3連覇を成し遂げた仕事人は明るい表情を浮かべた。
2走前の大阪杯ではオルフェーヴル、エイシンフラッシュなど一線級を相手に4着。天皇賞・春でも8着と大きく崩れなかった。実績を残す洋芝なら、期待は高まるばかりだ。「年を重ねて、レースを覚えてきた感じ。そんなに掛からなくなったしね」と成長を感じ取っていた。
ハンデは昨年と同じ56キロ。「天皇賞で58キロを背負っているんだから。それでも、よく踏ん張っていたよ。あとは枠。ロスなく前に行ける内枠がいいね」と谷中厩務員は期待に胸を膨らませる。北の大地でパラダイスが花を開かせる。