【函館記念】ダリア6歳でもさらに成長
「函館記念・G3」(14日、函館)
未明からの雨で重くなった函館の芝を苦にすることなく、昨年のエリザベス女王杯馬レインボーダリアは10日、力強く伸びた。直線で先行するムーンメイヴン(3歳未勝利)の内に入りビッシリと体を併せる。格下相手に意外と手こずったが、鞍上が両手で手綱を押して、首差かわしてフィニッシュ。5F64秒4‐35秒6‐11秒6の好タイムをマークした。「そんなに速かったの?」と二ノ宮師は驚きながらも「逆に相手の方が頑張ったね」と表情を崩した。
毎年、夏の函館で実績を上げている。今年はG1馬として登場。「晩成タイプなのかな。昨年の秋ぐらいからすごく良くなってきた。だから衰えなんて感じないよ」と篠原助手は、6歳牝馬のさらなる成長を口にする。指揮官も「とにかく馬がやる気になっている。こっちの水も合うし、いい時の状態に近づいているね」と手応え十分。秋へ向けて得意の舞台で弾みをつける。