【函館2歳S】クリスマス絶好の動き
「函館2歳S・G3」(21日、函館)
今年最初の2歳重賞獲りへ、クリスマスが17日、函館Wで絶好の動きを披露した。今回と同じ舞台で争われた新馬戦を7馬身差&レコードタイムで制したスピード、完成度の高さを再び見せつける。一方、併走先着を決めたオールパーパスに鞍上の岩田は確かな手応えを感じ取った様子。上がり重点にしぶとさを発揮したキタサンラブコールも、陣営は好感触をつかむ。
追い切り時刻の午前7時は曇り空で気温18度。津軽海峡から吹く冷たい風が肌を刺す。真夏とは思えない天候の中、クリスマスの才能がまばゆい輝きを放った。
函館Wで前のウインレーベン(2歳新馬)、カーバ(4歳500万下)を目標に追走。直線は他厩舎の併せ馬とも接近する形になったが、狭いスペースを縫って抜け出す。最後は2頭を突き放し、5F67秒4‐38秒8‐12秒3をマーク。実質的には単走でも、相手がいると燃える闘争心を見せつけた。
絶好の動きを確認した斎藤師は「70秒‐40秒ぐらいの予定でした。追いかけて直線は内へ。抜け出す時に少し追ったが、馬の後ろにつける形でも突っ張らずに走った。ほとんど馬なりでこの時計。言うことなしです。カイバを食べていて、体も前日は(新馬戦と同じ)418キロまで戻った」とご機嫌だ。
衝撃デビューを飾った。楽にハナを切り、2歳コースレコードで7馬身差の圧勝。直線半ばから丸山は手綱を押さえた。だが、見た目以上に全力で走ったのだろう。調整過程を見ても、馬体回復に手間取ったのは明らか。直前にどれだけやれるかが懸念されたが、しっかり追えたのは好材料だ。
丸山も追い切る前はその点を心配していたが、「スッと抜け出してくれた。見ての通りです。すごく良かった」とが然トーンが上がってきた。
指揮官は「丸山には持ち味を生かす競馬を指示します。小細工は無用。スタートが速くて、他の馬が絡んできても相手がバテると思う」。来るなら来いの構えだ。