【中京記念】リルダヴァル直線伸びず
「中京記念・G3」(21日、中京)
重賞初Vを狙うリルダヴァルは17日、朝一番の栗東CWで追い切った。序盤はローザズカレッジ(3歳500万下)、ダノンドリーム(4歳500万下)を追走。3~4角まででスッと取り付くスピードはやはり一線級のオープン馬だ。
案外なのは直線。先行2騎を置き去りにするかという手応えが消える。並んだらそのまま。時計は6F81秒8‐38秒5‐12秒4。一杯に追われたが、ゴールでは半馬身ほど遅れた。
手綱を取った福永の顔は複雑だ。「反応悪いよ。最近乗ってないから比較はつかないけど。ただ、掛かるとは聞いていたが、我慢はできていた」。折り合い面で収獲はあったが、思ったほど伸びなかった。
ただ、池江師は、そこを不安点とはしなかった。「相手が動いたからね。ケイコで動く馬じゃない。あれで抜こうと思ったら大変」。相手が動き過ぎという判断だ。背景に一定の根拠もある。「2回骨折している馬だからね。下が硬くなると用心して突っ張ってしまう。その点、今の中京なら大丈夫だし、ひと雨でも降ってくれたら」。
こわごわ走るのか、あるいは馬自身が不安を抱かず伸び伸び走れるか。“己との戦い”がポイントとなる。