「アイビスＳＤ・Ｇ３」（２８日、新潟）

　パドトロワが、連覇を狙って今年も新潟名物の“千直”重賞へと駒を進めてきた。函館スプリントＳ４着からの転戦だった昨年とは違い、今年は重賞Ｖの勢いに乗っての参戦。前走に続いてコンビを組む勝浦は「今は硬さがなくて状態がいい。前走も５８キロで勝ってくれていますし、馬格もある馬。５９キロもスピードに乗ってしまえば気にはならないですね」と初めて背負う５９キロの克服に自信を見せる。

　今週は水曜日に函館で最終リハを行い、翌日に新潟へ輸送。昨年と同じプランで臨む予定だ。前走後は函館Ｗを中心に調整してきたが、脚に少しはれが見られ、１週前の追い切りはダートを使用。慣れない足場に戸惑いながらも、軽快な脚さばきで６Ｆ８３秒６‐３８秒０‐１２秒７を計時した。

　勝浦は「乗せてもらったけど、動きは良くなっている」と好感触。金山助手も「暑さや斤量や展開と課題はあるけど、この馬は休み明け２、３戦目が一番いい競馬ができるので」と期待を寄せる。

　勝てば２年連続のサマースプリント王者に大きく前進する。勝浦は「意識はします。何とか成し遂げたい。自分の競馬をすれば結果はついてくる」と言い切る。電撃の５Ｆ戦を制し、シリーズ連覇に当確ランプをともす。