【新馬戦】注目のディープ産駒が激突

 「新馬戦」(8月3日、新潟)

 評判のディープインパクト産駒が土曜新潟5R(芝1800メートル)で対決する。ガリバルディ(牡、栗東・藤原英)、オリハルコン(牡、栗東・池江)ともに来年のクラシックを見据える逸材。素質豊かな若駒が夏の越後で火花を散らす。

◆福永も絶賛のガリバルディ

 藤原英厩舎の2歳馬のエース級ガリバルディが早くも登場だ。コンビを組む福永は、評判のディープインパクト産駒を絶賛する。11日、18日と追い切りで2度感触を確かめ「来年のダービー候補やね。見た目も脚の運びも、みんないいと思う」と潜在能力の高さにうなる。「結構、行きたがるところはあるけど、しっかりと押さえるように調整されているはず。あとは競馬でいかに走れるか」と意欲をのぞかせた。

 母シェンクは伊1000ギニーの勝ち馬。異父兄マルカシェンク、異父姉ザレマはともに重賞ウイナーだ。ディープ産駒のガリバルディは兄姉以上に素軽さが増した印象。1週前の24日には栗東CWで6F84秒6‐40秒5‐13秒3をマークした。28日には栗東CWでラグリーバニヤン(3歳未勝利)と併せて4F53秒2。ここまでビシッと追われたのは1週前のみだが、馬の成長に合わせた調整を施しているからに他ならない。

 荻野助手は「まだ子ども子どもしているけど、素材としてはいいものを持っている。先々を見据えて、じっくりと調教しています」と評価する。「まずは無事に出走させることが大事。それでうまく結果がついてくれば」。初戦でどんなパフォーマンスを見せるか、注目したい。

◆決め脚秘めるオリハルコン

 こちらも魅力的な血筋だ。池江厩舎が岩田を背に送り出すのはオリハルコン。近親には父ディープと05年クラシックを争ったシックスセンスがいる。半姉ヴィルジニアがチューリップ賞で、のちの桜花賞馬アユサンと接戦したことからも、期待は高まる。

 24日の1週前追いは栗東CWで3頭併せ。サトノアラジン(2歳新馬)と併入、ロードランパート(5歳1000万下)に0秒6先着を果たし、6F83秒5‐39秒2‐12秒1と上々のタイムを記録した。

 池江師は「ラスト100メートルから加速した。追って味のあるタイプだと思います。ここまで順調ですよ。イレ込みもないし、ズブいところもない」と合格点を与える。決め脚を発揮して、鮮やかに初陣を飾るか。

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