【札幌記念】ヘイロー重賞3連勝へ快調
「札幌記念・G2」(18日、函館)
鳴尾記念、函館記念と重賞2連勝中のトウケイヘイローは14日、今の勢いそのままに函館Wをテンから快調に飛ばした。馬場に入ると1角からの助走で15‐15程度にスピードアップ。5Fのハロン棒を合図に一気にストライドが伸びる。軽快にラップを刻みながら、最後も仕掛けられると、しっかりと反応を示した。
時計は5F66秒2‐38秒8‐12秒8。1週前追い切りでもまたがった黛(レースでは武豊)の感触も悪かろうはずがない。「体の使い方が良かったですね。すぐにリラックスしてスムーズに動けました」。伸び伸びと体を使ったコーナリングと気負いのない姿。心身ともに充実している。
リラックスと言っても気が抜けているのとは違う。黛は「先週よりも気合は入ってきています。馬場に入るとグッと気合が入りました。向正面、半マイルからはリラックスしていましたね。しまいもしっかり。よく動いたと思います」。理想的な内容に胸を張った。
宮下助手も満足そうにうなずく。「馬もその気になってくれましたね。それでいて落ち着いている。精神面の成長が大きいですね。今、まさに充実期に入りました」。G1馬5頭を含む豪華メンバーが相手でも、簡単に引き下がるつもりはない。サマー2000シリーズ王者の座へ、さらには秋へ向けて大きな弾みをつける。