【北九州記念】レオン重賞初V小牧絶賛

 「北九州記念・G3」(18日、小倉)

 新馬戦(3着)を含めて幾度となく手綱を託されながらも、小牧はツルマルレオンに重賞タイトルをプレゼントできずにいた。今回こそは‐。いま一度チャンスをもらった45歳、ベテランの執念が勝利をたぐり寄せた。

 「スタートが課題。それだけに注意した」と振り返る。中団につけられたことで「きょうはイケる」と自信が持て、4角ではステッキを落としながらも「この手応えならもう大丈夫」と勝利を確信したという。直線半ばで外から一瞬で突き抜けて、刻んだタイムは日本レコードに0秒2差。昨年11月の落馬負傷の影響で復帰後しばらく勝ち鞍が増えず「もう年かな」「重賞も勝てないかも」と思い悩んだ時もあった鞍上は、モヤモヤを吹き飛ばしての今年初の重賞Vに、思わずガッツポーズで喜びを爆発させた。

 「これからの馬。まだ本調子ではない。状態が完璧ならG1も狙える」と絶賛する。今後は順調ならセントウルS(9月8日・阪神)からスプリンターズS(9月29日・中山)へ向かう予定だ。古馬になって大成した父ハーツクライ。晩成の血がさらに大きな舞台で開花することを信じ、短距離界の王道を歩んで行く。

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