「キーンランドＣ・Ｇ３」（２５日、函館）

　連覇を目指した前走のＵＨＢ賞で９着に敗れたシュプリームギフトが巻き返しを狙う。初めて重賞に挑戦した昨年のキーンランドＣで４着に奮闘した以降も、京阪杯３着、前々走の函館スプリントＳで２着など重賞で好走してきた実力馬。オープン特別では地力上位の存在だったが、勝ったストレイトガールから０秒７差の９着に敗れた。

　北村助手は「外を回ったこともあるが、馬場に尽きるでしょう。ハミを取らなかったし、道悪でこんなにも変わるものかという手応えだった」と敗因を分析する。発表こそ良馬場だったが、前日までは重～稍重馬場で水分を含んだ状態。持ち味の鋭い末脚を封じ込まれてしまった。「ここまで負ける馬ではないので」と前走の走りが実力ではないことを強調する。

　状態に関しては「全力の走りではなかったし、ダメージは残っていない。叩き２戦目でいい感じ」と上積みをアピール。日曜の函館は晴れ予報で現時点では良馬場の可能性は高い。函館、札幌で〈２・２・０・３〉と好成績を残している洋芝巧者が、汚名を返上するとともに、悲願の重賞タイトルを手に入れる。