【新潟2歳S】素質馬ピークの勢い!

 「新潟2歳S・G3」(25日、新潟)

 尾張のマイル戦でレコード勝ちを決め、3戦目にして初勝利を飾った素質馬ピークトラムが重賞タイトルを狙う。橋口師&小牧のコンビは、先週の北九州記念をツルマルレオンで制したばかり。勢いに乗る人馬が、今度は越後のマイル戦で2週連続の重賞Vをつかみ取る。

 ムードは最高潮だ。ピークトラムは前走の未勝利戦をレコードでV。送り出す橋口師も、18日の北九州記念をツルマルレオンで制したばかりだ。鞍上が同じ小牧となれば、自然と2週連続重賞タイトルの期待も高まるが「そんなにうまくはいかないよ。この馬に関しては、まだ信じられないところがあるからね」と、JRA通算921勝を誇る名トレーナーは平常心を崩さない。

 指揮官が慎重なのは、おっとりし過ぎた性格面にあるという。パドックでは厩務員に引っ張られているほどで「のんびりし過ぎで、やる気があるのかないのか、分からない」と首をかしげるほど。それが馬場に入ると一変。戦闘モードに入り、レースでは見違えた姿を披露する。「スッと好位につけ、最後の直線もスッと抜け出した。レコードは意外だったけど、前走は強い競馬だったね」と力強くうなずく。

 1週前追い切りは小牧を背に栗東坂路でモンラッシェ(2歳未勝利)と併せ馬を行い、ラストはしっかり追われて4F53秒8‐38秒2‐12秒7で半馬身先着した。18日にも同坂路を馬なりで4F55秒4‐41秒0‐13秒3。中間も順調そのもので「とにかくこの馬は引っ掛かるというところが皆無。それが大きなレースになればなるほど強みになる」と前向きに話す。

 初の新潟競馬場での一戦にも「初めての場所でもいつも同じ感じだし、関係ないよ」と不安を一掃する。未知の魅力を秘めた2歳馬だけに「今回で(能力が)分かるんじゃないかな」と、試金石の一戦と位置付ける。レコード勝ちを決めた自身の勢いだけでなく、重賞Vを飾った陣営の勢いを追い風に大きな飛躍を遂げるか。

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