【札幌2歳S】ハイアーレート王道乗る
「札幌2歳S・G3」(31日、函館 )
ハイアーレートは美浦から25日に函館に到着。火曜朝に元気な姿を確認した大久保洋師は「前の週に(美浦で)追って持ってくるのは前からの予定通り」と納得した表情で口を開いた。
夏の福島の最終日となる7月21日に、1800メートルの新馬戦を1番人気に応えてV。その後は美浦坂路で調整を行い、22日には4F54秒2‐36秒4‐11秒6でまとめて態勢が整った。「暑いから加減しているが、(調教)量としてはまあいいか。ケイコも動いたし」と満足そう。少量の雨でも極端に悪化しやすい最終週を迎える函館の洋芝についても「程度の問題だろう。適性は悪くない。あまり速い競馬よりは…」と心配はしていない。
来年10月で満70歳になる師にとって今年の2歳馬はクラシックを狙える最後の世代。札幌2歳Sには、これまで3頭を送り出し。79年サーペンプリンスの5着が最高だが、2年続けて皐月賞馬を輩出している出世レースに力が入る。「(父の)ゼンノロブロイのいいところを引いているのか、長いところが良さそう」。最後の春を見据えながら、期待を込めて送り出す。