【新潟記念】ダコール今度こそ雪辱だ
「新潟記念・G3」(9月1日、新潟)
悲願の重賞初制覇に向けてダコールが28日、好調をアピールした。最終追い切りは栗東坂路で単走。最後に仕掛けられると力強く伸び、態勢は万全だ。今回で8戦連続の重賞挑戦となるが、前走まで4戦連続掲示板と惜敗続き。今度こそ雪辱を果たす。トレイルブレイザーも栗東坂路で併せ馬。0秒1遅れたものの、1度使われた上積みを感じさせる動きで、前走以上の好気配を漂わせた。
脚色衰えず 今度こそタイトルを、そんな気迫が伝わってきた。ダコールの最終リハは栗東坂路で単走。馬場が荒れた時間帯だったが、モノともせずに真一文字に駆け上がる。ラスト2Fで仕掛けられると、しっかりとウッドチップをかき込み、力強い脚さばきを披露。最後まで脚色は衰えず、4F53秒0‐38秒8‐13秒0でフィニッシュを決めた。
見届けた中竹師も「バネの利いたダコールらしい走りだったね」と合格点を与える。七夕賞5着、小倉記念4着に続き、この夏3戦目となるが「中間はいつも通り、(鳥取県の)大山(ヒルズ)に放牧に出してリフレッシュした。前走くらいの体調は維持して出走できますね」と、状態面に太鼓判を押した。
2走前の七夕賞は発表こそ良馬場だったが、力の要るコンディション。小倉記念も稍重と、近走は得意なパンパンの良馬場ではなかった。「前走は馬場がそこまで柔らかくなくて、上がり(3F)も33秒台を使ってくれたけど、前が止まらなくて届かなかったね」と振り返る。今週末も天気は崩れそうな予報だが「ポイントは含水率、馬場の緩み具合。馬場さえ緩くならなければ」と願う。
昨夏に準オープンを卒業してからは、7戦連続で重賞挑戦。特に近4走は(2)(3)(5)(4)着と善戦が続く。「出来はいいし、いつものダコールの末脚は披露できると思います。惜しい競馬が続いているけど、何とか重賞を獲らせてあげたい」と力を込める。陣営の願いはひとつ。新潟の長い直線で自慢の豪脚を爆発させ、待望の重賞初制覇を成し遂げる。