【セントウルS】カナロアV発進へ自信
「セントウルS・G2」(8日、阪神)
スプリンターズS連覇を目指して、ロードカナロアがいよいよ始動する。安田師は「あくまでも目標は先」と前哨戦であることを強調しながらも「いい形でクリアしたいね」とV発進へ自信の表情。仕上げに抜かりはない。
昨年暮れに香港スプリントを制して、海外に存在をアピール。安田記念ではマイルで初となる4つ目のG1タイトルを手にしたあとは、滋賀県のグリーンウッドへ放牧に出された。英気を養い、7月20日に栗東トレセンに帰厩。当初はスプリンターズS(29日・中山)に直行するプランだったが、指揮官は「G1一本だと仕上がり過ぎるので」と参戦を決断した。
昨夏は「夏負けとは言わないが、少し調整に苦労した」と振り返る。その経験を踏まえて秋に備えてきたが、今夏はいい意味で勝手が違った。「暑かった割にはスムーズで、去年よりもはるかにうまく調整できました。馬がたくましくなったのでしょう。どっしりとしていますからね」。完成の域に近づいたG1馬の成長力が、始動戦の時期を早めた。
7月には年内引退を発表。ラストランまで連戦連勝で駆け抜ける。「前哨戦とはいえ、きっちりと結果を出してほしい。“世界のカナロア”という走りを見せてほしいね」と師。さらにスケールアップした短距離界の絶対王者が、始動戦から格の違いを見せつける。