【京成杯AH】横山和ルナ勢いあるぞ

 「京成杯AH・G3」(8日、中山)

 勢い十分の人馬が重賞初Vを目指す。デビュー3年目の横山和生騎手(20)=美浦・勢司=は、今夏の函館開催で14勝をマーク。オーラスの先週は6勝の荒稼ぎをした。成長著しい若武者が、上がり馬ルナとのコンビでタイトル奪取に挑む。このレースには、父である横山典も昨年の覇者レオアクティブで参戦。親子対決からも目が離せない。

 間違いなく夏競馬でブレークを果たした一人だろう。デビュー3年目の横山和は既に自己最多の26勝(1日終了時点)をマーク。函館最終週は6勝の固め打ちで充実の夏を仕上げた。

 果敢な先行策が光る。また、勝負どころにおける判断力の向上も目を見張るものがある。「少し余裕を持って乗れるようになった。でも、夏場に一気に上達したという意識はありません。今まで色んな人たちに教えてもらったことが、ようやく理解できるようになってきた感じ」。知識を吸収し、騎乗技術を徐々に高めた結果が数字に表れている。

 秋の開幕重賞は、上がり馬ルナに騎乗。くしくも同じ杉浦厩舎のレオアクティブで、父・典弘も参戦する。重賞での父子対決は12年札幌記念(和生=ネヴァブション12着、典弘=ロジユニヴァース14着)以来、2度目。「普段のレースで一緒に乗っているので」と特別な意識はなくとも、注目度は高い。

 「あまり褒め言葉を言う人ではないですから。でも“まあまあ”と言われることがたまにある。それなら合格点でしょう」とJRA通算2434勝の名手が求める水準にはまだ到達していない。「とにかく、今の僕の立場では一生懸命やるだけ」と全力プレーで父に挑む。

 ルナは前5走で〈4・0・1・0〉。鞍上同様に上昇カーブを描いている。「今年の春に小倉を使ってから、良くなってきた。攻めの動きが変わってきましたよね。中山マイル戦だから、枠番も重要になる。見てる方も納得できるような競馬をしたい」。6戦4勝と好相性の愛馬とともに、出世街道を駆け上がっていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス