【セントウルS】ハクサン逆転へ万全
「セントウルS・G2」(8日、阪神)
シリーズ逆転Vへ。暫定首位のフォーエバーマークを4ポイント差で追うハクサンムーンが4日、栗東坂路でハツラツとした動きを披露した。
最近は閉門間際に単走で追うのがパターン化。前に馬がいると追いかけたり、飛びかかったりしてしまうため、周囲に馬がいない時間帯を選んでいる。この日も最後に姿を現して、しまい重点に4F52秒7‐38秒0‐12秒2をマーク。見た目には速く映らないが、余力を残しながら、これだけの時計を出すのはさすがだ。
西園師は「ハロー(馬場清掃)掛けしていない時間帯としては速いよね。馬場が良ければ(4F)51秒台、しまいも(1F)11秒台で上がっていたと思う。この馬らしい動きだったし、力を出せる状態です」と話し、納得の仕上げに胸を張った。
万全の状態で決戦を迎える。鞍上の酒井もやるべきことは分かっている。「逃げてどれだけという馬。自分のペースで行けるかが一番の鍵ですね。思い切った競馬をして結果を出せれば」。阪神芝は3戦全勝。開幕週の馬場を味方に、自慢のスピードで一気に押し切り、夏の短距離王者の座に就く。