【野路菊S】フェルメッツァ連勝決める
「野路菊S」(14日、阪神)
新たな勲章を得た兄に続けと、フェルメッツァが満を持して2戦目を迎える。異父兄にサマーマイルシリーズ“初代”王者に輝いたフラガラッハを持つ。両馬を管理する松永幹師も「気がいいし、テンションが上がりやすいところがある」と類似点を挙げる。一方で、父がデュランダルからディープインパクトに変わったことで、「コンパクトな体の割にパワフルな走りをする。距離の融通も利くと思う」と異なる長所も備えている。
中京のマイル戦で行われたデビュー戦は、中団の外めのポジションで折り合うと、直線では兄譲りの末脚を駆使して鮮やかに差し切った。「若い頃のフラガラッハと比べたら、コントロールが利くね」と指揮官は評価した。
今回は勝ち馬に06年の皐月賞&ダービー2冠馬のメイショウサムソン、11年ダービー&菊花賞でオルフェーヴルの2着のウインバリアシオンなどが名を連ねる出世レース。「5月生まれだし、本当に良くなっていくのはこれから。ただ、チャンスはあると思うし、現時点でどれだけやれるか楽しみ」。無限の可能性を秘めた素質馬が、さらなる飛躍へと無傷の2連勝を決める。