【神戸新聞杯】エピファ雪辱に燃える
「神戸新聞杯・G2」(22日、阪神)
雪辱の秋。皐月賞、ダービーでともに2着に泣いたエピファネイアが、最後の1冠・菊花賞へ向けていよいよ始動する。
ダービー2着後は、北海道のノーザンファーム早来へ放牧。じっくりと疲れを癒やし、8月31日に栗東へ帰厩した。「基本的な体の構造は完成されていましたが、春は骨りゅうや球節の不安を抱えていました。その点、今は順調に乗り込めていますからね」。猛暑を無事に乗り越えて、角居師は安どの表情を浮かべた。
1週前には福永が騎乗し、栗東CWで6F82秒6をマーク。3頭併せで大差先着を果たした。主戦は「良くも悪くも変わらず。相変わらず乗り難しいけどね」と苦笑いを浮かべたが、動きに関しては合格点。「状態は悪くない。来週、追えば態勢は整うと思う」と仕上げに太鼓判を押した。
ダービーでは、ゴール寸前でキズナの強襲に遭い2着。着差(半馬身)を思えば、道中で前の馬と接触した場面が悔やまれる。それでも「つまずいた後もまた前に向かって行った。前進気勢がすごい。こんな馬は珍しい」と福永。有り余るパワーはまさに両刃の剣。3000メートルの菊花賞を考えれば、課題は自ずと見えてくる。「もう少し抑えが利かないと。とりあえず今は神戸新聞杯のことしか考えていない」。結果次第では路線変更も考えられる重要な局面。だが、人馬の呼吸がピタリと合えば、淀のVロードが一気に開ける。