【凱旋門賞】キズナ日に日に世界仕様
「凱旋門賞・仏G1」(6日、ロンシャン)
決戦まであと1週間‐。ダービー馬を世界仕様に仕上げる。キズナ(牡3歳、栗東・佐々木)は9月30日、シャンティイのエーグル調教場・直線ダートコースをキャンターで1本。全長2000メートルをフルに使って駆けた。前日に同じコースで12秒5‐12秒0の時計を出しているだけに、この日は息を整えた程度。またがった山田助手は「ごく軽め。順調にきていると思います」と満足げに話した。
ニエル賞を終えた後は調教のピッチを上げて、さらなる負荷を掛けることができた。前哨戦までは馬も人も手探りの状況だった。「輸送直後で馬も環境の変化に戸惑っていたし、背腰に疲れが出ることもあった。今はそのあたりを乗り越えられて良くなっているので、攻めていける」。現地の環境にも慣れ、思うように調教を積める。「トモの筋肉が物足りなかったけど、使った後、丸みが出ている。馬の動きがしなやかになった。力強くなりましたよ」。たくましさを増す姿に仕上げ人は目を細めた。
調整は至って順調。「前走は物足りなかったから。使って良くなっている」。水曜には武豊が騎乗して最終追い切りを予定。上昇ぶりに主戦もきっと驚くことだろう。