【凱旋門賞】オルフェ気合乗ってきた
「凱旋門賞・仏G1」(6日、ロンシャン)
本番へ向けてますますパワーアップしてきた。オルフェーヴル(牡5歳、栗東・池江)は9月30日、シャンティイのリヨン坂路を2本。ハッキングとキャンターで駆け上がった。見守った池江師は「日増しに状態はアップして、1回使ったことによって筋肉量もが増えてきました。蹴り上げる砂が高く上がり、状態の良さが伝わってきます」と確かな手応えをつかんでいる。
初挑戦だった1年前と大きく違うのは精神面。トレーニングを終えて引き揚げる際は、帯同馬のブラーニーストーンを従え、耳をピンと前に向けて堂々としている。帯同馬のアヴェンティーノがリードホース役だった昨年とは対照的だ。
全身から戦うオーラもにじみ出てきた。「気合も程良く乗ってきた。レースが近いことは分かっているでしょう。走る時は分かりやすい馬で、人を威嚇したり、寄せつけないしぐさが出てきている。走るパターンですね」と自信を深めている様子だ。
「ひと叩きの効果もてきめん。これから1週間、しっかりと調教をしていきたいと思います」と指揮官は気を引き締めていた。水曜日にはスミヨンがまたがり、エーグル調教馬の芝周回コースで3~4頭での併せ馬を行う予定。世界の頂点に向けて、準備は着々と進んでいる。