【凱旋門賞】藤岡佑が仏でも“笑み”
「凱旋門賞・仏G1」(6日、ロンシャン)
「彼の存在は大きい」。オルフェーヴルの池江師が強調し、キズナの山田助手も「助かっています」と伝える。藤岡佑介騎手(27)=栗東・フリー=のフランス長期滞在は6カ月目に突入。水曜の最終追い切りでも日本馬2頭の調教パートナーにまたがるなど、この1カ月間は両チームの一員としてサポートしている。
シャンティイの調教場はキズナにとっては初めての場所。オルフェ陣営も2度目とはいえ、知り尽くしているわけではないだろう。森林に覆われて見えにくい馬道から急に馬が出てくることもある。「ここは気を付けた方がいい」。そういった細かい情報は、調教場を庭のように知り尽くしたユースケが発信元だ。
『いつでも笑みを』‐彼が好きなミスターチルドレンの曲だ。フランスでの再会を楽しみにしていたが、一方で“笑み”がなくなっていないか心配だった。だが、食事の席では店員にフランス語でオーダーし、C・デムーロと英語で会話する姿にひと安心。すっかり現地に溶け込んでいる。11月30日からは日本のレースに復帰する。あと2カ月。フランスで過ごした貴重な時間はその先にもつながるだろう。