【デイリー杯2歳S】ピークに師自信
「デイリー杯2歳S・G2」(5日、京都)
“デイリー杯2歳S”といえばこの人。故・服部正利元調教師と並んでトップタイの4勝を挙げる橋口師が、ピークトラムで単独トップの5勝目を目指す。新潟2歳S3着後、出来はさらに上向いており、陣営のムードは高まっている。
橋口師が5度目の優勝を狙い、5年連続で管理馬を送り込む。ピークトラムは、前走の新潟2歳Sで中団から末脚を伸ばして3着。素質の高さを示した。師は「それまでは半信半疑だったが、この前のレースを見て力のある馬だと思った」と手応えをつかんだ様子だ。
ここにきて、心身ともに成長してきた。栗東坂路で行われた最終追い切りでは抜群の動きを披露した。馬場の荒れた時間帯にもかかわらず、4F53秒0‐38秒5‐12秒4をマーク。併せた僚馬に2馬身半先着した。「キビキビしたいい動きだったね」と絶賛する。
「間を割ってすごい脚できた」と話す95年ロゼカラーで初制覇。その後は、待機策が見事にはまったという04年ペールギュント、さらに09年リディル、11年クラレントの兄弟制覇と、通算4勝を挙げている。「今でも鮮明に覚えているよ」。G19勝の名伯楽にとっても、このレースへの思い入れはひとしおだ。今年も能力的にチャンス十分で「とにかくほしいのは勝利だけ」と力を込める。
また、手綱を取る小牧は橋口師とのコンビで3勝をマーク。「ちょうど中央に移籍してきた年(04年)に勝ってね。相性いいよね」と力強くうなずく。ここで初重賞をつかみ、世代の“頂点”を目指す。