【秋華賞】内田博ルビーに確かな手応え
「秋華賞・G1」(13日、京都)
雨中の激闘となったローズS。泥だらけになりながらデニムアンドルビーは、ゴールを先頭で射抜いてみせた。3角最後方からのスパート。心が折れそうになる局面でも、決してひるまない。1番人気に推されながらも3着に甘んじたオークスから4カ月。信じた末脚をライバルたちに突きつけ、ひと夏の成長を強く印象付けた。
準備は整いつつある。「3頭併せできっちりとした追い切りができました。いい形で来ていると思います」。栗東CWで仕上げを進めた1週前追い切り。感触を確かめた内田博は、確かな手応えを得た。今回は京都の内回り2000メートル。前哨戦の阪神1800メートルよりも、直線は約150メートル短くなる。「前回は二の脚がつきませんでしたが、馬自身が自分のリズムになるまで我慢していた。今回は京都の内回りなので、また考えたいと思いますが、まずこの馬のリズムで」。パートナーと心を通わせながらゴールを目指したい、と話す。
5月の段階で凱旋門賞の1次登録を済ませたのは、陣営の大きな期待感の表れ。フランス行きは実現しなかったが、世界を目指せる素材であることに変わりはない。「使ったことで、前走より明らかに良くなっています」と松田助手は力を込めた。3歳牝馬の頂点へ。輝きを増したルビーが、ラスト1冠を握り締める。