【秋華賞】セキショウ逃走再現だ
「秋華賞・G1」(13日、京都)
大舞台でも大暴れだ。紫苑Sで逃げ切りVを飾り、本番の切符を手にしたセキショウ。6番人気の低評価を覆す内容だった。この中間も順調に調整を重ねて、仕上がりに問題はない。鞍上の吉田豊とは2戦2勝と相性もバッチリ。強敵を相手に前走の再現を狙う。
紫苑Sで見事な逃げ切りを決めたセキショウ。6番人気と低評価ながらも、後続に0秒2差をつける快勝劇だった。春はクラシックに参戦することはできなかったが、ようやく念願のG1初挑戦がかなった。長島厩務員は「メンバーは強くなったが楽しみにしている」と笑顔を浮かべる。
昨年7月の中京でデビューしたが、見せ場もつくれずに5着に敗れた。それでも杉浦師は「能力は相当なものを持っている。先々は走ってくる素材」と、当初から高く評価していた。初勝利は3戦目の新潟未勝利戦。好スタートからハナを奪うと、後続に5馬身差をつけて押し切った。
その後は控える競馬を試したが、3角で引っ掛かったり、勝負どころでで他馬を気にしたりと、不完全燃焼の競馬が目立っていた。「いろいろな競馬がヒントとなり、前走につながった。ハナにこだわるわけではないが、行った方がいい」と長島厩務員は再現をもくろむ。
この中間も好調をキープ。2日に美浦Pで行われた1週前追い切りでは、カケダシ(3歳500万下)に余力を残しながら1馬身先着を決めた。5F63秒8‐37秒6‐12秒2に、指揮官は「楽にいい時計が出たね。引き続き調子は良さそう。前走後に疲れは出たが、今は全く心配いらない」と胸を張った。
あとは自分の競馬に徹するのみ‐。2戦2勝と好相性の吉田豊を背に、関東の秘密兵器が逃げて波乱を起こす。