【秋華賞】ルビー自信の仕上げ
「秋華賞・G1」(13日、京都)
大一番に向けて申し分のない仕上がりをアピールした。デニムアンドルビーは12日朝、栗東坂路で4F62秒1‐44秒9‐14秒3をマーク。リズミカルなフットワークを披露して最終調整を終えた。「動きは良かった。中間も順調だし、いい状態で臨めそう」と、角居師は淡々とした口調の中にも自信をにじませた。
木曜に発表された馬体重は444キロだが数字以上に馬体を大きく見せる。「春先よりもカイバをしっかりと食べるようになった。それが大きい」と目下の充実度を伝えた。幾度となく指摘されていたスタートの遅さについても、指揮官はさほど意に介していない。「ポジションが後ろになっても、ためれば切れる。それを生かせれば」と豪快な直線一気を描く。
夢は広がる。ローズS直前に、オーナーの金子真人氏(馬主登録名は金子真人ホールディングス)から“今からでも凱旋門賞に間に合わないか”と打診があったことを明かし、来年の凱旋門賞参戦について「もちろん、可能性はあるでしょう」と否定はしなかった。父ディープインパクト、母の父キングカメハメハという“金子印”の良血馬。オーナーが抱く思い入れに応えたい。「まずは目の前のレース。結果を出してからいろいろと考えていくことになると思います」。3歳牝馬最後の1冠は、さらなる飛躍に向けての最初の一歩。得意の末脚で自らの未来をつかみ取る。