美浦トレセンに台風直撃、追い変更続出
台風26号が関東地方を直撃した影響で、16日の美浦トレセンは調教の開始時刻が通常の午前6時から同10時に繰り下げとなった。15日夜から16日朝にかけて美浦では約290ミリの雨量があり、午前4時55分には最大瞬間風速22・5メートルを記録。激しい風雨に見舞われたことから、午前4時に馬場開場を4時間遅らせることが決まった。
ただしWと坂路はウッドチップが一部流出し、Pは水が浮いた状態のため閉鎖され、使用可能なコースはダートのみ。菊花賞に出走を予定している関東馬は、抽選対象のマイネルサンオペラ以外は全て木曜追いとなった。
セントライト記念組は台風による開催中止でレースが1日延期となった経緯もあり、短期間に2度も影響を受ける形に。ケイアイチョウサンの小笠師は「最悪、こういうこともあると思っていた。調整自体は順調に来ており問題はない」と悠然と構えたが、ヒラボクディープの国枝師は「木曜追いだと競馬に臨むまでの日数的余裕がなく、決してプラスではない」と渋い表情を見せた。
一方、マイネルサンオペラは美浦Dで併せ馬を行い、6F77秒3‐36秒8‐12秒8の猛時計をマーク。尾関師は「長い距離から負荷をかけたかったので、(調整日数に余裕を生む意味で)けさ追い切った。しっかり動けていた」とうなずいた。17日は全コースが使用可能となる見込みだ。