【菊花賞】イナズマ坂路で末脚全開
「菊花賞・G1」(20日、京都)
台風26号の影響で、栗東トレセンも前日から激しい雨。それが一時的に上がった16日の午前7時過ぎ、幸を背にテイエムイナズマが坂路に登場した。
シャイニークラウン(4歳500万下)との併せ馬。序盤は折り合いに専念し、パートナーの真後ろでチップをかぶせられる。中盤で外へ持ち出すと末脚全開。一杯に追われ、4F53秒7‐39秒2‐12秒5のタイムで0秒7差の先着を決めた。「押さえるのに苦労したけど、きょうの感じなら、本番でも折り合いは問題なさそうだ」と幸は笑顔を見せた。
デイリー杯2歳Sの勝ち馬で、春のクラシックでは皐月賞、ダービーともに6着。実力は世代トップクラスに入る。「出たなりで中団から後ろにつけて、前に壁をつくって運びたい。距離もダービーで感触はつかんだ。とにかく折り合いさえつけば」と鞍上は本番を思い描いた。