【菊花賞】バンデ何が来てもハナ譲らん
「菊花賞・G1」(20日、京都)
徹底して逃げにこだわる。同型ネコタイショウの抽選突破で、単騎逃げが危うくなったバンデだが、矢作師に譲るつもりは全くない。18日は「そりゃ(ネコタイショウが)いなかった方が良かったけど、もともと楽に行かせてもらえるとは思っていなかった。何が来ようと行くだけ。覚悟が違うと思っている」と逃げ宣言。2番手で運んで6着と負けたセントライト記念の反省を踏まえ、何が何でもハナを奪取する構えだ。
前走から引き続きコンビを組む松田も「向こうもハナには行きたいだろうけど、こちらとしても、もちろん行くだけです」と同調する。前走の1000万特別では果敢に逃げて、最後は後続を引き離した。「レース後の息遣いが乱れず、ケロッとしていた。スタミナがすごい」。相当な体力がある長距離ランナーで、前半である程度競る形になっても、自分の型に持ち込めば、バテることはないとみる。デビュー17年目で5回目のG1挑戦となる鞍上は、重賞初Vを大舞台で狙っている。
追い切り翌日のこの日は引き運動のみ。担当の柿崎助手は「レースを使ってきていますが、疲れはないです。カイバも食べていますしね」と状態面に太鼓判。自慢のスタミナをフルに発揮して、逃走Vを決めてみせる。