【天皇賞】ナイト悲願G1制覇へ好気配

 「天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)

 ナカヤマナイトが好気配だ。ここを目標に入念に乗り込まれ、順調な仕上がりを見せている。1週前追い切りの動きも絶好。悲願のG1制覇へボルテージは高まっている。

 5歳の秋を迎えたナカヤマナイトは、全ての面で成長している。480キロ台の馬体はひと回り大きくなり、気性面も落ち着きを増した。これまでG1に縁はないが、この秋こそ初制覇のチャンスだろう。

 今回は宝塚記念6着以来だが、このレースを目標に9月中旬から時計を出し始めた。17日、美浦Wでの1週前追い切りでは意欲的な併せ馬を消化。5F66秒8と時計的には文句なし。脚さばきは軽快そのものだった。

 「前走後は放牧へ。帰厩後はしっかり乗り込んでいるし、休養前よりも馬体は大きくなっている。力をつけているのが分かる。東京の芝2000メートルも条件的に合っている」と三浦助手。22日の朝も手綱を取り、感触を確かめていた。

 共同通信杯、オールカマー、中山記念と、重賞を3勝している。だが、G1になるとダービーの4着が最高。昨年の天皇賞・秋は9着に敗れており、今年にかける陣営の意気込みは相当だ。

 二ノ宮師は「この中間から坂路調教を取り入れて、乗り込み量は豊富。悪いところがなく、不安は一切ない。体調は本当にいいよ」と、順調な仕上がりに満足げ。強豪馬相手に牙をむく。

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