【AR共和国杯】ナルト高レベル維持
「アルゼンチン共和国杯・G3」(3日、東京)
重賞2戦連続連対中のメイショウナルトは31日、栗東CWを軽快なフットワークで駆け抜けた。出来は高いレベルでキープ。目下の充実ぶりなら期待十分だ。
体はもう十分仕上がっている。もうビッシリ追って絞り込む必要はない。メイショウナルトは栗東CWで6F80秒1‐37秒9‐12秒5を馬なりでマーク。今、充実期にある。
長距離輸送があろうと、木曜に追い切るのは前2走と同じくお決まりのパターンだ。馬場の9分どころを楽な手応えで一気に駆け抜けた。
考えていた通りの動きに武田師は納得した様子。「順調だね。見た感じでは良かったよ。(5月に実戦復帰して)今度で7走目か。全然、疲れは見えないね」。2走前の小倉記念で念願の重賞初V、返す刀でオールカマーでも連対を果たした。一連の出来はしっかりキープできている。
5歳の今年、素質が一気に開花した。デビュー当初はクラシック級と期待されたが、低迷が続いた。それが今では重賞でV争いを演じるようになった。
「2歳時は大きいところを、と期待した。だから、こんなはずじゃないといろいろ試したよ。でも、もうほかにすることがなくなって。別にうるさい馬でもないんだけど」と指揮官が言う最後の手段が去勢。それが当たったという根拠も、正直なところない。でも、結果は残してきた。
「あのころの低迷も、今年の素質開花も、どうしてなのか、オレにも分からんのよ」と苦笑い。初コースの府中でも好走するようなら勢いは本物だろう。