【アルテミスS】カテドラル重賞初制覇
「アルテミスS・重賞」(2日、東京)
豪快に差し切った。中団馬群でためを利かせた2番人気マーブルカテドラルが直線で末脚爆発。初の重賞タイトル獲得に成功した。
アクシデントをモノともしなかった。「3角に入るところで鞍がズレて抑えにくかったけど、何とか我慢してくれました」と田辺。坂を上がって進路があくと、メンバー最速タイの上がり3F33秒9の脚で差し切った。新潟2歳S(5着)では道中の力みが原因で失速したが、その後はリラックスさせることに主眼を置いて調教を重ねたことが、芙蓉Sに続く連勝劇として結実。「着差以上に楽でしたね」と胸を張った。
父ダイワメジャーも管理した上原師にとっては、その産駒で待望の初タイトル。「父はパワーとスピード。こっちは牝馬で小柄だから柔軟性とスピードかな。丈夫なところと根性は似ている」と目を細めた。次戦は阪神JF(12月8日・阪神)へ。「あとはいかに気持ちをコントロールできるかだろうね」。さらに心身両面を鍛え直してG1獲りへ挑む。